真鶴

真鶴

真鶴

書店にかかげられた広告がいいなあと思った。川上弘美の写真も美しいし、暖かい色合いの油彩も目をひいた。手にとったときの書籍の装丁も。(三島の金閣寺を彷彿させる。) 背のない箱も。久しぶりに、どきっとするような折り込んだカバーも。

独特な「たゆたう」言葉にゆったりと身を任せて……といいたいところだったが、なんだか中盤になってくると、なにがなんだかどういう展開なのかよくわかんなくなってきて、ようするに中だるんだ。うーん、なんだか残念。ふしぶしに、印象的な部分はあるのだが。ぬぎっぱなしの、スカートとか。

購入書店:紀伊國屋書店