2004-01-01から1年間の記事一覧

ゆっくりさよならをとなえる

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/11/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (143件) を見る年末の暇つぶしに買いました。読みました。 買った書店:実家の近所 読んだ場所…

奇跡も語るものがいなければ

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)作者: ジョン・マグレガー,真野泰出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/11/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (44件) を見るあ、面白そうだと思って買ったのだが。 読み始…

遠い朝の本たち

遠い朝の本たち (ちくま文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/03/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (36件) を見る美しい、あまりにも美しい文章。読み終わるのがもったいないと感じるくらいに。読書に取…

電車男

電車男作者: 中野独人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/10/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 355回この商品を含むブログ (910件) を見るここは素晴らしいインターネットですね。わたくしの通勤電車の中で、発行されてから今まで(…

文士と姦通

文士と姦通 (集英社新書)作者: 川西政明出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/03/14メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (14件) を見る興味深く読めました。 こういう日本文学史モノって好きだ。買った書店:家の近所

海からの贈り物

海からの贈物 (新潮文庫)作者: アン・モロウ・リンドバーグ,吉田健一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/07/24メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (67件) を見る表紙の画像は実際に買ったものとは異なります。母親に読ませたい。…

『座右のゲーテ』齋藤孝(光文社新書)

なんだか妙なあざといベストセラー作家なのかと思っていたら、へええ、けっこう面白く書かれているものだなあ、と関心してしまった。◎なかなか面白い◎買った書店:丸善丸ビル店(たぶん)

ノルウェイの森

もう今までの人生の中で10回くらい読んだと思うし、単行本も持ってはいるのだけれども、新刊に便乗して、装丁が単行本と同じ光沢のある緑と赤になって再販されていたので、まんまと買って読み返してしまった。

アフターダーク

『アフターダーク』村上春樹(講談社)たぶんもう春樹の本を必要としていない自分なんだろうなあと思う。とか言うことは、前作『海辺のカフカ』を読んだときにも思ったような、気がする。最後まで、「つまんないなあ」と思いながら読んだ。いまどきこんな話…

『密やかな結晶』小川洋子(講談社文庫)

買ったが、読んでいない。

『その名にちなんで』ジュンパ・ラヒリ(新潮クレストブックス)

買ったところ:銀座教文館

『101個目のレモン』俵万智(文藝春秋)

お気軽な読み物としての文庫本。ちょっと内容が古い感じもするのだが。 『トリアングル』よりもちょっと昔の話などなど。表紙の妙な古臭さもなかなか味が合っていいなあ、と。

『ドレスコードのすすめ おしゃれ手帖II』野宮真貴(DAI−X出版)

ふと無意識に口ずさみたくなるのは、野宮真貴が歌うピチカート・ファイブの歌。10年前から。肌色のストッキングを履かない主義、というのが勤め人にはこたえるなあ。 それは自由の象徴のような気がする。・・・でもちょっとつまんなかった。3分の1は「六本…

『オンナノコのおたしなみ』大田垣晴子(メディアファクトリー)

つい買っちゃう。雑誌『Hanako』の連載をまとめたもの。大田垣晴子は、雑誌の連載が多いせいだろうか、いつも旬な話題にナイスなタイミングで取材している。いつも鋭い洞察力を発揮。内容はもちろん、コマ割のスタイルも確立。うまいなあ。 買ったところ:リ…

『上京はしたけれど。』たかぎなおこ(メディアファクトリー)

たかぎなおこシリーズ第三段。 最初のインパクト(『ひとりぐらしも5年目』)からはちょっと薄れてきたかなあ。 おっと、先に出たのは『150cmライフ。』らしいです。大田垣晴子が綿密な取材と身近な人々に対する洞察力で描くのに対し、たかぎなおこは自…

青山ブックセンター倒産

青山ブックセンター倒産今まで一番本を買った場所であるのに、何故、何故ですか。これからどこで本を買おう? どこの本屋に行く楽しみがあるだろう?この書店が存在しない東京はつまらない街だ。

『キス』キャスリン・ハリソン(新潮文庫)

本はいつもハードカバーで買いたいのだが、たまたま読み逃した本を文庫で手にする機会があった。新潮クレストブックスの装丁はどれもクオリティが高いが、とりわけこの表紙では物憂い女性の写真が印象深い。乾いた文章で描かれる、近親相姦、という内容はさ…

『ガンダム THE ORIGIN』安彦良和(角川書店)

取り合えずまとめて1〜6巻まで揃えました。 (いつ買ったのかは忘れました。6巻が出てから。) ガンダムをテレビで見ていたのは小学生の頃。当時は幼かったので人間関係とか理解できない点も多かった。でも3部作すべて映画館でも観ました。テレビの内容と…

『昨日』アゴタ・クリストフ(早川書房)

もし自分の人生に影響を与えた本を挙げるとすれば、その中の一冊となるであろう本。 主人公は危険を冒しての亡命したものの、手に入れたのは中立国家での単調な労働。それは永遠に続くのかもしれない絶望。かつての幼馴染に対する、執着とも言える恋慕。非常…

『お縫い子テルミー』栗田有起(集英社)

以前の芥川賞候補になった時、惜しくも逃したのだが、『文藝春秋』の選評で宮本輝が絶賛(でもないか)していたのを覚えていた。受賞作より読みたくなった作品だった。やっと単行本になったのだ。 出だしもいいし、ストーリーも面白い。読者を引きつける展開…

『トリアングル』俵万智(中央公論新社)

ところどころに「ぐっ」とくるワザが散りばめられているような気がします。懐かしいチョコレート短歌を含めて。主人公に著者の姿を投影させることによって、物語にリアリティが追加されるのかもしれないけれど、それよりも読み手の自己投影のほうが効果あり…

『不道徳養成講座』三島由紀夫(角川文庫)

銀座駅の山下書店には、ずっとこの本が、ワゴンぎっしりに敷き詰めてある。 積極的に売りたいと、思い入れのある営業さんがいるようだ。買ったところ:山下書店 銀座店

『トゥルー・ストーリーズ』ポール・オースター(新潮社)

やっと買いました。 読み終わるのがもったいないので、ちょっとづつ読もう。買ったところ:ジュンク堂書店

『ムーミンを読む』冨原眞弓(講談社)

10代の頃、学校の図書館で手にとったムーミンの本は暗く、寂しく、物悲しく(おそらく『ムーミンパパ海へ行く』だったかと思われる)朗らかな絵のイメージを覆す内容だった。それ以来、小説の方は読んでいない。テレビのアニメーションは、殆ど記憶にない。 …

『人生の物語を書きたいあなたへ』 ビル・ローバック(草思社)

文章の書き方とか、新人賞の獲り方とか、(獲るって……すごい字だな)そういうたぐいの本は苦手だった。書店で手に取るのも恥ずかしい。でもこれは読み物として面白い。 ジャーナリストや教師など、書くことに不自由しなかった職業であっても、いざ自分の自伝…

雑誌『天然生活』創刊号(地球丸)

最近やたら目に付く「穏やかな生活を楽しみましょう」系の雑誌(ku:nel系と命名)が多い。ともすれば胡散臭さが鼻についたりするので、「またなんか出たな」と思って何となく手に取ったこの雑誌は、手作りっぽいイチゴのケーキがいい味出している。表紙の写…

『日々是作文』山本文緒(文藝春秋)

実は山本文緒の小説を読んだことがない。面白そうだとは思っている。何度も本屋で手に取るのだが、パラパラと読んでみると、いつも何故か買おうと踏ん切りがつかない。でもこれはパラパラと眺めていたら、買って読んでみたくなった。 雑誌『Domani』の連載は…

季刊『みづゑ』春号10(美術出版社)

久しぶりに雑誌を買う。表紙のムーミンに惹かれました。 フィンランドへ行きたしと思えど、フィンランドはあまりにも遠し。昔はコンサバ美術雑誌だったようですが数年前にリニューアル。モノ作りでやっていきたい!という若者向けの雑誌。特に今回は手作りの…

『黒いスイス』福原直樹(新潮新書)

こういう本を待っていた!確かに日本語でスイスの暗部をあばいた本は少ない。 <この本とは関係ないのだが・・・> ハンガリーからスイスに亡命した作家アゴタ・クリストフのエピソードを知ったときから、国家としてのスイスによる移民への扱いがずっと気に…

『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』岡崎京子(平凡社)

事故にあう直前に書かれていた文章。漫画ではなく。プロットのようにも読める。眺めているだけでコマ割りが走って見えるような気がする。こんなふうに描かれるのではなかったかと。リハビリ中のようですね。パソコンのレッスンに励んでいるとか。徐々に回復…