孤独のチカラ

孤独のチカラ

孤独のチカラ

購入書店:山下書店

作者は浪人と学生時代にたいそう暗い時代を過ごしていたようで、自分も高校生の時、大して勉強もせずに本ばかり読んでいたことを思い出した。
読書というのは、とても個人的な行動なので、ある程度本を読んでいるひとというのは、ひとりになる時代というのが必ずあるだろう。読書にのめりこむ時期というのは、おそらく現実の生活はつまらなく、誰にも認められないという、不幸せで暗い時代だ。だからこそ本が導いてくれる違う世界に惹かれて、かろうじて生きていける。
世間から自らを断絶して本を読みつづけてきた人には、きっとこの本から共感を得られるだろう。そして、現実の生活が退屈じゃなくなった頃、本によって得られた知識が、おのずと活用できるようになる。

今までの齋藤孝の著作の中で、一番好ましい。再度読んだ。