特に記憶に残ったこと

フェラガモの靴のコレクター?であること(彼女のコンサバ加減がうかがえる)、体型は身長173cm、体重63kgだそうです。クラシック音楽を聴きながらトレッドミルで鍛えるんだそうです。ヘルシーですね。意外と背が高いと思ってしまうのは、彼女が常に男性に囲まれていて紅一点でだったからか。確かにこの写真では小池百合子よりデカいです。
イスラエルではセクハラに遭ったくらい(p163)、確かに足もキレイです。スカートもかなり短いのでソファでの会談写真なんてハラハラしちゃいます。(動揺してどうする)



コンディことコンドリーザ・ライス女史は根強い黒人差別が残っていた南部の出身にも関わらず、牧師の父親、教師の母親の信念のもと育った少女は学業優秀、両親が大学で学んでいる期間にフィギアスケートを習い、長年ピアニストになることを疑わなかったにも関わらず(のちにヨーヨー・マと夢の競演!)、何故か政治学に転向。

パパ・ブッシュ政権時代にロシアとの冷戦が終結したのは、コンディの力が大きかったということだ。努力でもって今の地位に上り詰めたひとりの女性の物語として興味深い。差別に打ち勝つために必要なのは、充分な教育と、知性である。

わたしは息子ブッシュ政権を決して肯定はしないけれども、何故コンディがあれほどまでに彼らに忠誠を尽くしているのかを疑問に思っていた。しかし、その問いは、この本では解明されない。
この物語のハイライトは911調査委員会による公聴会におけるコンディの証言だが、大統領に事前に渡されていたメモのタイトルについて問われた時、彼女は冷静に弁護した。――しかしそのタイトルは『ビン・ラディンアメリカ国内攻撃を決意』――アメリカ政府には事前の警告が存在していたにも関わらず、彼らはそれを警告とは受け取らなかった。しかし今、その責任を追及したところで、戦争が終わるわけでない。
当然かもしれないが、この本においてはイラク攻撃の是非は問わず、コンドリーザ・ライスに関する多くの出典資料に基づく事実を描いているにすぎない。