勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

職場での昼休み、隣のお嬢さんが一生懸命この人の10倍アップなんとかの本を読んでました。電車などでも隣の人が読んでる本が横目で見て何か分かったら、それは売れている本であるというのが、個人的な基準です。

自分をグーグル化するナントカがめちゃくちゃ売れていそうな人です。名前からして勝ち組だ。かつまかずよ。ひらがなだけでも強そうです。

本を買うタイミングというのは、その殆どはその日の気分とかモチベーションによって決まるというもので、この日もなんだかやる気のない自分にちょっと景気つけようかなと思って、この軽めの新書サイズの本を買ってしまった。

これからの自立した女性は、年収600万円が目指すところであるとおっしゃっております。おそらく作者はその倍以上余裕で稼いでいるんだろうけれども。

作者の統計によると、世の中の女性10人にひとりは年収600万円であると言う。
サラリーマンの平均年収が450万円そこらだったと思われるが、個人的な感覚では、女性の場合は年収400万円程度稼げればいいほうだろう。おそらく、読者としてはその層がターゲット。

しかし1000万円めざせといわれると、ちょっと手が届かなそうで辛い。800万円もちょっと難しそう。でも頑張れば600万円くらいなんとかなるんじゃないだろうか、と思わせるテンポで内容はすすんでいく。
あなたたち、600万円稼げるんなら、人生はもっと自由で有意義なものになりますよ。つまらん男に依存したまま、経済的な理由で別れられないという状況は不幸であるよ、と。煽ります、これ言われたら焦ります。

そして年収600万円になったあなたには年収1000万円の男性がオススメです、という根拠も面白い。女性より収入が低い男性では逆に依存されてしまうのでNG(くらたま氏の証言も投入)。さらにお互いに高めあう関係になれない。ちなみに男性も10人にひとりが年収1000万円だから、男性の自尊心を維持するにも、ちょうどそのあたりが相応しい。
だからあなた、もうちょっと上を目指しましょう。年収があがれば、環境が変わり、人間関係も変わりますよ。そのためにはどうすればいいのかという提言が、働く意欲を高めたい悩める女性に、効きそうです。

購入書店:丸善 丸の内オアゾ

しかしこの本を読んでいるのを人に見られるのは、恥ずかしい、と思った。そもそもビジネス書とか啓蒙系の読んでいるのって、なんとなく後ろめたいという気持ちがあったりする。