それでも住みたいフランス

それでも住みたいフランス

それでも住みたいフランス

歴史背景や統計データが折り込まれているので、かなりジャーナリスティックな文章だが、読み物としても充分に楽しめる。読んでいる途中で気が付いたのですが、作者は女性なんですね。客観的な事実を述べようとしながらも、作者の主観が見え隠れする部分がちょっと笑える。フランスで暮らすということの素敵なところも、日本の常識からは逸脱したところも、実に巧妙に描かれていて、たしかに、「それでも住みたいフランス」。

2歳から子供を預けられる幼稚園ならず“幼学校”が制度としてあるというのが本当に羨ましい。それなら子供産んでも安心して働ける。フランス人の社会性と個人主義はそこから始まるのか。日本も、さっさとくだらない厚生労働大臣なんて罷免して、現実問題の対策を真剣に考えていただけるひとを掲げてほしい。

購入書店:銀座教文館
ブックカバーは青

教文館、ちょっと棚が変わりましたね。
売れ筋の本の売場が増えたように思います。